優勝戦は下條雄太郎(37=長崎)が6コースからまくり一撃。昨年5月大村以来、22度目の優勝は、うれしい特別戦初Vとなった。

G2初優勝は、アグレッシブな走りが身上の下條らしさ全開の、ド迫力のまくりで決めた。大一番を前にして、チルト0・5度で勝負に出た。「朝の4時ぐらいに目が覚めて思いついて、2度寝した後に忘れてなかったらやろう」という選択もピタリとはまった。ピット離れで湯川浩司が飛び出して前付けに動いたため、スロー勢の進入がもつれたのも味方したが「内がごちゃついていたし、リラックスして行けた」と平常心を保てた事が勝利を呼び込んだ。

「エンジンがいいのもあったけど、自分で“味付け”をしっかりできた」と好みの足に仕上げられたのは「今まで積み重ねたことが生きた」と振り返る。この勝利で来年3月の若松SGクラシックの出場権も手にした。SG戦線へカムバックするべく、今後も攻めのスタイルを貫いていく。