山口剛(41=広島)が不良航法の分を取り戻して、優出を果たした。

準優11Rではイン石渡鉄兵、2コース杉田篤光の間を割って、華麗なまくり差しを決めた。「キュイーンと回れました。いいターンができました」と満面の笑みだった。

機力を徐々に底上げできたことが、自身の旋回につながった。「出足もターン回りもすごく良くなっています」と実戦足は他に負けないほどの仕上がりぶりだ。

初日メインの12Rでは2Mで不良航法を取られて、減点からの巻き返しとなった。「(福岡の)2Mの感覚が分からなかった」と打ち明ける。サマータイムの西日、当地特有の狭い2Mも重なって、昨年8月のSGメモリアルから苦しんできた。その感覚も改善できている。

「あの反省があって、感覚はつかめています」

優勝戦は3枠。準優と同じ3コースなら自身の旋回力を発揮してファンを魅了する。