川上剛(40=福岡)が、地元水面できっちり優勝を果たした。12R、インからコンマ11のスタートを決めて逃げ切り。「めちゃくちゃ緊張した。優勝戦でインから勝てたのも久しぶりだった。いい緊張感だった」と白い歯を見せた。

今節は天気、風の急変もあり、フライングが続出。「自分がフライングするわけにはいかない。優勝戦も10くらいで、まくられたら仕方ないと思っていた」。福岡支部長であり、今節は選手代表。プレッシャーとの戦いに勝てた安堵(あんど)感に包まれていた。「背中で後輩を引っ張れる存在になりたい。福岡支部を盛り上げられるように頑張りたい」と決意を新たにしていた。

5月2日が41歳の誕生日。「40歳最後にいい締めくくりとなりました」と声を弾ませた。昨年11月の芦屋以来、33度目の優勝。「ファンの方もたくさん残って応援してもらった。生まれ育った場所だし、ここ(芦屋)での優勝は格別です」。貫禄を増した男が、これからも優勝を積み重ねる。