1枠上野真之介(34=佐賀)がイン速攻を決め、今年初優勝を飾った。進入は1624・35。藤丸光一の前付けで、スタート展示より深くなったが、インからコンマ09のトップスタートを決め、堂々と押し切った。「3番(待鳥雄紀)が見えたけど、しっかり舟が返ってきた。いい調整ができた」と振り返った。

若松は08年8月にデビュー初勝利を飾った水面だったが、6度目の優出でやっと優勝を決めた。特に20年5月一般戦では、1枠で6着に敗れた悔しい思い出が残っていた。「優勝戦で飛んでばかりでしたからね」とやっとつかんだVに笑顔を見せた。

今年ようやく初Vだが、上野は冷静だった。「去年(年間勝率7・74、優勝3回)が良すぎましたから。でも、(調子が)悪い時でも、勝率7点を残せる選手になりたい」。この優勝で勢いに乗って、鳴門G1、宮島SGオールスターに乗り込む。