伊藤啓三(46=埼玉)がイン逃げを決めて17年12月の浜名湖以来、4年5カ月ぶりの優勝を飾った。2着は猛追した吉田拡郎、3着は渡辺翼。

久々のVは簡単ではなかった。1Mを回ったバックで迫られながらも、1度は離した吉田が急接近。「何かペラに巻いたみたいで音からおかしかった。ああ、これで抜かれるのかと思ったら悲しくなった」と振り返ったが、機力が回復して事なきを得た。

「久々の優勝で何か吹っ切れた感じもあります。でも、もう年だからA級キープで頑張ります」。とはいえ、まだまだ老ける年ではない。さばきに磨きをかけて、ベテランの味をこれからもアピールする。