G1、G2の特別戦で年間通して活躍した選手が選ばれる第27回オーシャンカップが19日に兵庫・尼崎ボートで開幕する。直前連載コラムの第1回は、池田浩二(44=愛知)を取り上げる。今大会は、史上最多の18年連続出場。絶好調の天才肌は今節も大暴れする。

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先月行われた、からつグランドチャンピオンは、いろいろな意味でドラマチックだった。13年12月住之江グランプリ以来、実に8年半ぶり、通算10度目のSG制覇。天才肌のベテランが、いよいよ目覚めた。

今年2月、常滑G1東海地区選の優勝戦でインからコンマ01のフライング。罰則規定でF休み明けから6カ月はG1、G2に出走できなくなった。その時点でオーシャンカップの出場権を持っていなかった池田は、今大会出場へSGを勝つしか可能性が無かった。

からつの勝利者インタビューで、偽らざる本音を口にした。「まだG1、G2には出られないし、まだまだ賞金を上積みしないといけないけれど、オーシャンカップに出られるのはうれしいです」。年末の大村SGグランプリ出場へ一気に視界が開けたことも大きいが、今大会18年連続出場が決まったことへの喜びを素直に表した。

尼崎は昨年、一昨年の周年記念で予選落ち。ただ抽選運にめぐまれなかった側面がある。ノリノリの今回は、やる! 

 ※明日は注目選手(下)

◆池田浩二(いけだ・こうじ)1978年(昭53)4月3日、愛知県生まれ。81期生として、97年11月に常滑タイトル戦でデビュー。同節でデビュー初勝利。同期には佐々木康幸、飯山泰、寺田祥らがいる。170センチ、53キロ。血液型O。