最終回は、恒例の初日メインレース、12Rドリーム戦の展望をお届けする。ポールポジション1枠に座るのは毒島誠(38=群馬)。生粋の夏男が大会2度目の優勝へ、力強くインから発進する。

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6月のからつグランドチャンピオンDRメンバーから、がらりと5人も入れ替わった。唯一、引き続いて選ばれた毒島が1枠に座る。SGのDR・1枠は5月の宮島オールスターに次ぎ今年2度目。その時も逃げ切っている。オーシャンカップは、18年若松大会での優勝を含め4優出と相性のいいレース。尼崎も15年SGクラシックで優出3着と結果を出しており、問題はない。

対抗は2枠の桐生順平になる。尼崎はSG初Vを飾った思い出の水面。毒島が3着だった15年クラシックで勝ったのが桐生だ。6月のグラチャンをF休みで欠場しており、オーシャンCからエンジン全開でいきたい。

馬場貴也、菊地孝平の攻めも見もの。馬場は今年、G1で大活躍もSGの成績はいまいち。準地元の尼崎で取り返したい。5枠の菊地は、コース取りから注目。ピット離れ次第では3コースもありそうで、馬場も警戒を緩められない。

若手の羽野直也、女子初のSG覇者・遠藤エミも攻撃力は一級品だ。

ドリーム組以外では、白井英治、石野貴之に茅原悠紀ら実力派に注目。魚谷智之は地元の期待を一身に背負う。07年以来、15年ぶりのSG復活Vの期待がかかる。(おわり)【中川純】