夏のボート女王決定戦、プレミアムG1第36回レディースチャンピオンが8月2日から、香川・丸亀ボートで開催される。

連載の第1回は、地元丸亀市出身で2年ぶり2度目の優勝を目指す平山智加(37=香川)を紹介する。直前のSGオーシャンカップで準優に進出。惜しくも優出はならなかったが、上げ潮ムードで大一番に臨む。

    ◇    ◇    ◇

23日の尼崎オーシャンカップ準優12R、4着に終わった平山は「悔しいです」と話しつつ笑顔だった。一時は2番手を走り、女子史上5人目のSG優出は目前だった。2周2Mでターンマークに接触するミスもあって競り合いに敗れたが、桐生順平や今垣光太郎と互角の走りができたことの満足感がうかがえた。

生まれ育った地元開催に気持ちは高ぶる。「水面には自分が一番思い入れがあると思っています」。仲間の香川支部もベテラン山川美由紀を筆頭にドリーム組の平高奈菜ら強豪が顔をそろえる。「山川さんが引っ張ってくれているし、みんながいい個性を持っていて強いです。いい刺激になってます」と誇らしげ。

大会に向けては「理想は優勝ですけど、そんなに甘くはないです」と気を引き締めるのも忘れない。期待の大きい香川勢は何人がファイナルに駒を進めるか。その中心に平山が、必ずやいるに違いない。【中川純】

※明日は「注目選手・下」  

◆平山智加(ひらやま・ちか)1985年(昭60)7月13日、香川・丸亀市生まれ。98期生として06年5月に丸亀でデビュー、4走目で初勝利。13年1月の尼崎周年で女子史上2人目の男女混合G1制覇。女子プレミアムG1は13年芦屋クイーンズクライマックス、20年多摩川レディースチャンピオンをV。夫は69期の福田雅一。156センチ、45キロ。血液型O。