最近の勝率は6点超。永井聖美(43=東京)が復活の道を確かな足取りで歩んでいる。

連載・第2回は、切れ味が戻ってきた永井に迫る。20歳台後半に2度優出を経験した今大会。久しぶりに旋風を巻き起こすか。

    ◇    ◇    ◇

永井といえば、全速スタートからの速攻。その切れ味が復活してきた。現級はB1も今年5月以降の勝率は久しぶりに6点を超え、A1復帰も視野に入る。永井自身も「まだ完全ではないけど、戻ってきた。そんな感覚ですね」と手応えを感じ取っている。

レディースチャンピオンは06年浜名湖、08年津大会と2度優出(ともに6着)した。女子選手屈指といわれたスタート力、そこから繰り出すスピード豊かなターンは多くのファンを魅了。SGオールスターにも4度選出され、11年の第38回尼崎大会ではSG初勝利を含め2勝した。その後、99期の小林泰と結婚、産休を経て昨年、5年ぶりに、この大会に戻ってきた。

今年の舞台、丸亀に関しては「好きなレース場ですよ。優勝したこともありますし」と即答した。豪快なレースで全国の女子レーサーファンを、また沸かせてくれそうだ。【中川純】

※明日は「ドリーム戦展望」

◆永井聖美(ながい・まさみ)1979年(昭54)1月5日、愛知県生まれ。ボート83期生として98年11月に常滑でデビュー、翌99年1月、多摩川で初勝利。初優勝は03年8月の大村女子リーグ。同期は斉藤仁、須藤博倫、坂口周、秋山直之、茶谷桜、大滝明日香ら。夫は99期の小林泰。155センチ、47キロ。血液型O。