連載の第3回は、初日12Rのドリーム戦を展望する。中心は1枠に入る昨年のPG1クイーンズクライマックス覇者・田口節子(41=岡山)。地元香川の平高奈菜、悲願のタイトル奪取を目指す守屋美穂らが、これに迫る。

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1~3枠まで瀬戸内の強豪が並んだ。田口は昨年のP・G1クイーンズクライマックスを制覇、平高は20年大会覇者だ。そして、悲願のタイトル奪取を目指す守屋。初日から熱い攻防を繰り広げるだろう。

その3人の中でも、やはり田口がイン有利。直前のSGオーシャンCは機力不安を何とかぬぐい去り、男子相手に競るレースは見どころ十分だった。

平高は宮島オールスターで女子4人目のSG優出を果たした。地元開催で気合も十分、田口攻略に攻め込む。守屋はタイトルまであと1歩。自ら殻を突き破るパワーは蓄えており、勝負に徹して全速戦を仕掛けてきそうだ。

外枠トリオでは鎌倉、落合の大阪勢が、女子戦での安定感は際立つ。渡辺は昨年、女子G1の2個レースとも優出するなど躍進。いつタイトルを取ってもおかしくない力を付けてきた。

DR組以外では、山川美由紀、平山智加ら地元香川勢に、復活の兆しを見せる大山千広、実力女子トップ級の長嶋万記も当然、争覇圏にいる。若手勢では、SGを経験した高田ひかる、倉持莉々、実森美祐らにも飛躍のチャンスは訪れている。(おわり)【中川純】