12R優勝戦は水面状況悪化のため、安定板使用の2周戦で行われ、山田康二(34佐賀)が、コンマ04のトップスタートから、まくってきた須藤博倫を受け止めて、逃げ切り優勝。G2は17年常滑モーターボート大賞以来2度目、通算29度目の優勝を飾った。

危なげない横綱相撲で押し切った。イン鋭発から1Mを先制、そのまま後続を突き放した。「仕上がりは一番良かった。スタート展示に行ってこれは大丈夫だな、って感じでした。朝と直前にペラをやって、それがいい方向に出たと思います。スタートの押しも良過ぎるくらいありました」。完璧に仕上がった64号機に導かれ、9戦8勝の圧倒的な成績で江戸川G2を制した。

これで来年3月平和島SGクラシックの出場権利も獲得。「(優勝)回数しか(クラシック出場は)無理かなと思っていたんで。同期の河合佑樹、遠藤エミとかにすごくいい刺激をもらってますし、昨年中から『一緒にSG行こう』って話していたんで。向こうは覚えてないと思いますが(笑い)。それを密かに狙っていました。ここで決められたいい報告できるかな、と」。切磋琢磨(せっさたくま)する102期同士の後押しも、今回の優勝につながった。

「メンタルとかまだまだ弱い部分もあると思いますし、(SG復帰まで)時間もあると思うので、そこだけじゃないと思いますが、1走1走、地力つけて、(師匠の)峰竜太さんが(SGに)帰ってくる前に大暴れしておきたいな、と思います」。さらなら飛躍を誓っていた。