12Rで優勝戦が行われ、野末智一(43=静岡)がデビュー23年目にしてうれしい初優勝を飾った。

2枠で臨み、差のないスタートから1Mはイン立間充宏が先制。野末も果敢に2コースからまくって追った。「2Mの突き抜ける足が良かったですね」というように、2Mは内から切り返した前田光昭を行かせ、鋭く差した。先行する立間に追いつき、2周1Mは先取りに成功。「先に回ればチャンスがあると思っていきました」。そのまま立間を引き離した。2着は立間、3着は前田が入った。「あまり優勝ということを意識しせずに気楽にいけたのが良かったと思います」と振り返った。

優勝報告は「先輩…父親(元レーサーの野末昌男さん)はレースを見てくれてると思います。家族はもちろん、お世話になった牧野俊英さんには報告しないといけないですね。静岡支部の選手にもです」と感謝の念を話した。「本当に優勝できると思っていなかったので、実感とか、いろいろな感情が混ざって…」と目には涙が光っていた。

次節は13日~18日までの浜名湖一般戦に登場予定。