最終回は初日12Rドリーム戦を展望する。インの強い浜名湖水面。1枠に入る瓜生正義(46=福岡)がアドバンテージを得る。ただ、大外枠・原田幸哉の前付け策も考えられ、簡単に決まりそうもない。

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選出メンバーは全国を5地区に分けた代表の5人で1枠から、九州の瓜生、中国・四国の白井、東海は平本、関東の毒島、近畿の馬場に。施行者推薦の原田が6枠で構成された。

浜名湖の1月からの1コース1着率は50%を少し超える状況で、イン有利。瓜生も一時期、ややイン戦に不安を漏らしたこともあったが、近況は手堅い逃げを見せている。今年のSGはここまで4節、全て準優敗退。まずは優出へ、白星発進を決めたい。

瓜生の中心は不動だが、進入で大外6枠・原田が動く可能性がある。中枠勢の平本、毒島も進入は厳しいが、原田もすんなり枠なりで収まらないはず。

また、夏の浜名湖は、ホーム向かいの南風が吹き抜ける。ちょっと西寄りで強めなら中、外コースの攻めも威力が強まることも頭に入れておきたい。

シリーズ全般に目を向けると、やはり地元静岡勢が気になる。菊地孝平、坪井康晴、深谷知博のSGタイトルホルダー3人が出場。菊地はそのスタートと攻撃力に変わりなし。坪井も浜名湖SGでの実績は強烈。深谷はG2ボートレース甲子園で優勝と、今夏は調子の波に乗っている。(おわり)【中川純】