5枠・宝田亮治(53=福岡)がまくり差しを決め、06年1月芦屋正月戦以来、16年8カ月ぶりの頂点に立った。5コースからコンマ02の鋭い踏み込みで一気に伸びると、1Mはイン山田康二との一騎打ち。冷静にまくり差しに切り替え、追いすがる山田を振り切った。2着は山田、3着は白水勝也が入った。

エース7号機の力をまざまざと見せつけた。優勝戦はさらに伸び仕様にし、チルトを0・5度に跳ねた。「展示ではいい感じではなかったので、勝てて良かった。(エンジンが)ばててきたかな」と仕上がりを振り返った。それでも、序盤から強烈な伸びを生かして白星を重ね、さらにレース足をしっかり上積みさせて、自身5度目の優勝を力でもぎ取った。「もう(優勝は)駄目かと思っていた。夢みたい」と勝利の余韻に浸っていた。