「体感はそこまで嫌な感じがしませんでした」。片橋幸貴(34=滋賀)は少し声を弾ませて答えた。

引いた54号機は複勝率が25・4%の低調エンジン。しかし起こしにも問題はなく、前検練習は合格と言える内容だった。片橋の今期は不調のひと言に尽きる。17年の蒲郡プレミアムG1ヤングダービーで優出した男が勝率5・00にも届かず、A級キープも厳しい状況。期初め5月に切ったFが響いた。今節も「無理なスタートは行けない」と話したが、エンジンに戦える感触を得て、持ち前の攻撃力が生かせそう。初日は3R3枠と9R1枠、その動きに注目したい。