新進気鋭のレーサーによるスピードバトル「プレミアムG1第9回ヤングダービー」が、20日から東京都府中市の多摩川ボートで開催する。開幕直前コラムの第1回注目選手は、前田篤哉(25=愛知)を紹介。ドル箱水面の多摩川で、G1初優出、初優勝を狙う。

   ◇   ◇   ◇

前田篤哉は双子の弟、翔と滉とともに3兄弟のボートレーサー。将来性を高く評価され、特に篤哉は20年の最優秀新人選手にも輝いた。ヤングダービーは、今年で4年連続の出場。過去3大会は全て予選落ちと思うような成績を残せなかったが、今大会は得意にする多摩川でG1初優出、初優勝を目指す。

当地は現在4節連続でファイナル入り。3度の優勝と優出2着が1度と、圧倒的なパフォーマンスを見せる。今大会の出場選手の中で、3度の多摩川通算優勝はメンバートップ。通算勝率7・56も1位を誇る。前田は多摩川水面に対して「相性がいいですね。調整がばちっと、はまってくれる」と話していた。エンジンを快速に仕上げることが多く、今回も期待が持てる。

同世代が多いヤングダービーなら、キャリアの差は大きくない。水面相性の良さで突破する。【古村亮】   

◆前田篤哉(まえだ・あつや)1996年(平8)11月29日、愛知県生まれ。120期生として17年5月常滑でデビュー。同年7月桐生で初勝利。20年10月桐生で初優勝を飾った。同期は安井瑞紀、馬野耀、佐々木完太、森下愛梨ら。174センチ、52キロ。血液型O。

※明日は注目選手・下