びわこボート「開設70周年G1びわこ大賞」が、10月2日から開幕。原田幸哉や瓜生正義、松井繁などの猛者が、難水面のG1奪取に火花を散らす。地元勢は馬場貴也、遠藤エミ、守田俊介のトリプルエースを中心に応戦。注目の5選手をピックアップする。

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若手の有望株が豊富な滋賀支部で近況、特に成長著しいのが沢田だ。

17年デビューの121期。昨年4月三国で、同支部先輩の吉川昭男らを相手に初優勝。その後も今年5月常滑、8月三国で優勝を重ねて、めきめきと腕を上げている。

以前は1、2コース戦で外から攻め込まれての大敗があり、沢田自身も苦手意識を持っていた。20年10月、地元びわこの1Mが沖合側に3メートル移設されたのが転機となり、直後に行われた模擬レースにも参加。「(1、2コースは)窮屈になるから苦手だったけど、広くなって回りやすくなった。好きになりそう」と期待を寄せていた。

その言葉どおり1、2コースの勝率を一気に上げて、昨年7月には初のA級昇格。直後には「もう慣れました」と自信の表情を見せた。さらに師匠・馬場貴也直伝のまくり差しにも、磨きをかけている。

地元びわこのG1は、今年2月に近畿地区選で初出場も、予選を突破できなかった。今回は、先輩の丸野一樹がフライング休みで不在だが、グレード戦で期待の地元新鋭として売り出すには絶好の舞台だ。初の地元周年で躍動を狙う。