今垣光太郎(53=福井)が5コースまくりで19年4月のプレミアムG1マスターズ(宮島)以来、通算30度目のG1優勝を決めた。2着は馬場貴也、地元初のG1優勝がかかった坪井康晴は3着に終わった。

最終日の朝、まくる気満々で調整に取り組んだ。伸び仕様にペラをたたき直して、焼きまで入れた。ところが、いざ試運転に出ると思ったほどの伸びはなし。急きょ、まくり差し仕様へと調整をやり直した。

本番はコンマ20の全速スタート。3、4コースが少し仕掛け遅れたこともあり、一気にまくって決着をつけた。「1Mは坪井くんに飛ばされるかなと思ったけど、ラッキー。調整もぎりぎり間に合いました」と胸をなで下ろした。

これで来年3月に行われるSGクラシック(平和島)の出場権利を獲得。さらに、11月には地元の三国でチャレンジカップが行われる。「チャレンジカップには出たいですね。1年しっかりやって、大きいレースを走りたいと思います」とモチベーションを高めた。