優勝戦が第12Rで行われ、1枠の内堀学(35=東京)がインから逃げて1着。18年11月びわこ以来となる通算5度目の優勝を飾った。2着は5枠の福島勇樹、3着には3枠の池田雄一が入った。

ピットに戻ると、喜びのあまり、安堵(あんど)した表情を見せた。天候は前日までの快晴から、直前に小雨が降るなど激変。そしてレースではスリットで後手に回ったが、センターから握った池田を1M出口で合わせ、バックでは差した福島のへ先を押さえ込んだ。

「(スタートは)展示で早すぎたんで、本番でびびってしまったんですよ。天候が変わったけど、しっかりペラをたたいていい状態で行けた。行き足が良かったのが何より」と、レース前後の心境や機の仕上がりを振り返った。

現在はB1級だが、来年1月から適用の23年前期はA2級に再昇格する。「ふがいなく、思い通りにレースできない時期があった。でも、今は違う。来年1月からはA級。また、しっかりやっていきたい」。08年7月のデビュー初勝利や、11年12月に初優勝を飾った験のいい戸田で浮上のきっかけを作った。次走の三国(22~27日)でも持ち前の速攻力を見せる。