今節のシリーズリーダー、北野輝季(33=愛知)が気迫のこもったレースで準優12Rを1着。優勝戦も絶好枠を手にした。

文句なしの走りだった。1周1Mは山本寛久に完全にまくられて2着を航走。じわじわ差を詰め2周2Mで差して同体近くまで持ち込むと、3周1Mでへさきをねじ込んで先マイ、抜け出した。

「いやあ、1着しか考えてないんで。来る前から年間5度のVしか意識してない」。北野は開口一番、こう言った。今年はすでに4度の優勝。今節を勝てば、来年のSGクラシックの出場権利に可能性を残す年間5度目のVとなる。それだけに、今節は気合ぱんぱんで臨んでいる。

「1周1Mは、コース幅を取り過ぎて、山本寛久さんの初動と合ってしまった。準優の失敗はいい勉強になった。いいイメージで明日は失敗しないように。足は、いいですよ。特徴はしっかりしてるし、追い上げが利くし。欠点ない? そんな感じ。起こしとかもバラつく感じがしない。調整もいいところに、来ている」駆る28号機の仕上がりに太鼓判を押す。

「スタートは難しい。しっかり確認して…。残り1走、しっかりとレースしたい。江戸川はいいエンジン引かせてもらって着を取れている。スタート決めて、逃げます。ゴールラインを1着で通過したい。江戸川初V? 苦い経験(今年2月、当地優勝戦1枠で2着)もあるんで、しっかり調整して確認しながら」。これで江戸川は3節連続での優出。今度こそ、きっちり逃げて年間5度目のVと、江戸川初優勝をたぐり寄せる。