トライアル2回戦の平高奈菜(35=香川)は、悔しさと喜びを爆発させた。

4枠だった11R、堀之内紀代子がピット離れで遅れたことにより、3コース発進となった。「(3コースが)下手くそなんですけど、1Mはきれいに外マイできた」とバックは3番手。しかし、2周1Mで田口節子と接触し、4着でレースを終えた。「しくったぁ~痛恨。2の1しくったぁ~。田口さんはさすが百戦錬磨」。相手をリスペクトしつつも、自分のミスを悔やみ、反省の弁が止まらなかった。「ターン回りに自信がないから、ああなってしまう。基本、競りたくない。でも、5、6着でもおかしくない足だったので、4着でも良かったですよ」。

一通りしゃべり終えると、すっきりしたのか、前向きな姿勢に変わった。それがトライアル3回戦の枠番抽選につながった。「手が震えた」状態で回した抽選器から出てきたのは白玉。「よっしゃー!」と全身でガッツポーズ。その雄叫びは、外に待機する報道陣にも丸聞こえなぐらいに響き渡った。ファイナル1枠争いの行方は、トライアル3回戦11Rの香川素子、守屋美穂の結果次第になるが、12R1枠の平高はインから逃げることに集中する。