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川井萌(21=静岡)は子供のころから運動音痴を自覚し、美容師の道に進むことを考えていた。

ところが、高校1年の時、浜名湖でボートレースを見て、気持ちが変わった。「格好いいなと思いました」。父が競輪選手だったこともあり、進路変更にちゅうちょはなかった。

3度目の試験で養成所に入り、20年11月にデビュー。愛らしい雰囲気と、攻撃的な走りのギャップがファンの心をつかみ、すぐに人気を集めた。

4日目は1、2着。スタートを踏み込み、1Mを握って回る走りは、迫力を感じさせた。「3日目までが駄目過ぎ。まだまだです」。同支部の吉村誠に師事し、走り方、調整方法のノウハウを増やしている最中だ。

ちなみに、最近の趣味はスノーボード。「この前も行きました。運動音痴ですけど(苦笑)」。公私ともども苦手を克服し、来年はもっともっと強くなる。