「第66回G2秩父宮妃記念杯」が、びわこボートで10日に開幕する。春を告げる名物G2に、強豪たちが集まる。

絶対王者の復権を狙う峰竜太に、大けがから復活した大山千広、史上最強の選手会会長・瓜生正義、地元有望株の沢田尚也ら、5人に注目する。

     ◇    ◇    ◇

◆峰竜太(37=佐賀)

びわこの峰は、峰なんよ! 峰が得意の湖面に帰ってくる。

昨年2月から4カ月の出場停止で、前期はB1級に陥落してSG戦線からは離れた。それでも復帰後から7度の優勝を飾って、ファンからは“無敵のB級”と呼ばれた。

今年1月にA1級に復帰してからは優勝こそないが、1月芦屋ではきっちり優出して2着、若松G1周年でも準優4着と力を見せている。

びわこは21年10月にG1周年記念、さらに出場停止が明けた昨年8月には地元佐賀の名が配された「さがけいば杯」など、優勝4度と実績がある。うねりがある独特の荒れ水面でも、強力な体幹と俊敏なハンドルさばきを生かして、乗りこなす。

SG・5度、G1・15度の優勝と圧倒的な実績を誇るが、G2は意外にも2度(14年4月児島MB大賞、20年7月三国ボートレース甲子園)。ただ、まだ優勝していないG2は秩父宮妃記念杯、誕生祭の2つで、G2完全制覇(女子戦を除く)へリーチをかける。

2日目ドリーム戦12Rでは、1枠に座る。強者がそろうが、卓越したテクニックとターンスピードで他を圧倒する。