◆湯川浩司(43=大阪)

今回出場する大会優勝経験者は坪井康晴(第49回)、山本隆幸(第61回)、吉川昭男(第62回)、そして湯川の4人である。

20年3月の第63回大会で湯川はインからコンマ08のトップスタートを決めて逃げ切り、横綱相撲を見せつけた。しかし22年3月の前回大会は、準優に進出するも4着。G2となってからは山崎智也(引退)以来の、複数回優勝には手に届かなかった。

とはいえ、びわこは16年10月のG1周年など計4度の優勝がある得意水面。さらには江戸川で3度、福岡でも2度優勝があり、高い波やうねりを苦にしない。

近況は一般戦できっちり準優に進出して、G1でも昨年12月のからつ周年で優出4着、今年2月の住之江近畿地区選でも準優進出(転覆)と結果を出している。強豪がひしめく大阪支部の中でも力強いまくり、鋭い差しハンドルで存在感を示している。

湯川や山本、森高一真の「銀河系軍団」85期もデビューから約24年が経ち、ベテランと呼ばれる世代となった。とはいえ、テクニックや活躍ぶりは変わらない。

初日ドリーム戦12Rでは、4枠に選ばれただけに先輩、後輩らを振り切って、2度目の大会優勝を奪う。