田中信一郎(50=大阪)が、劣勢な42号機を駆りながら巧腕を存分に発揮した。

後半12Rは5コースからシャープな差しハンドルで2着を確保。「テク勝ちやな」と、してやったりの表情を見せると、3着に甘んじた作間章(43=東京)も「田中さんがうまかった」と舌を巻いた。

ここまで毎走、懸命なペラ調整を続けている。「前半が1、2Mとも舟が暴れていたし、向いてもいなかった。特訓が終わって、大幅なペラ調整をしました。6走の中では一番良かった。舟が向いたし、押してくれた。ただ、これがギリギリかな」。低調の中でも最大限に機力を引き出して発揮するあたりはさすがだ。

準優12Rは3枠にスタンバイ。華麗なハンドリングで優出切符をつかむ。