12R優勝戦は、毒島誠(39=群馬)がインから逃げて、20年4月の第66回以来、2度目の多摩川周年制覇となった。

今年は3度目、G1は15度目、通算71度目の優勝を飾った。2着は池田浩二、3着は深谷知博が入り、人気決着となった。

「むちゃくちゃ緊張しました」。百戦錬磨から真っ先に出た言葉は、苦しい胸の内だった。「この間(2節前)、児島の1号艇でも飛びましたし、(昨年末のグランプリ)シリーズでも飛んだので」。勝って当たり前と思われる1枠のプレッシャー。それに打ち勝つため、仕上がらないエンジンに向き合った。「節間は苦労したんですけど、今日(最終日)は良く仕上げられたと思います」。

次節は平和島SGクラシック(16~21日)に出場。さらに芦屋SGオールスターも、ファン投票3位で選ばれた。「オールスターはありがとうございました。変わらず、目の前の1走1走を頑張りたいと思います」。30歳台ラストイヤー。悲願のSGグランプリ制覇へ、突き進む。