23年のボートレースSG戦線は、3年ぶりに東京・平和島で火ぶたが切られる。SG第58回ボートレースクラシックが、16日に平和島で開幕する。

昨年の大村大会では、遠藤エミ(35=滋賀)が史上初の女子レーサーSG優勝を果たした。コラム第1弾は、「挑戦者」の立場を明確にし、連覇へ挑む遠藤に迫る。

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女子レーサー初のSG優勝-。クラシックを制した遠藤は、昨年のボート界前半の主役の1人だった。

しかし、後半はSGや女子特別レースでも、特筆できるような成績を残せなかった。特に、SGでは予選突破すらままならず、グランプリのトライアル1st2回戦は、抽選で1枠を引き当てながらスタートを遅れてしまい大敗。2nd進出の絶好機を逃してしまった。

それも含め「悔しいことが多かったです」と振り返った。

今大会は連覇が懸かるが、それよりも「挑戦者の気持ちで常にチャレンジしていく」という強い気持ちを隠さない。

2月の蒲郡G2レディースオールスターは準優で敗退も、調整面でいろいろなことを試したという。ターンスピードや切れ味は、誰からも認められる存在。あとは調整力、勝負強さ、メンタル面の強さが求められる。

遠藤はさらなる高みを目指し、初日ドリーム戦6枠から発進する。【中川純】

※明日は注目選手・下    

◆遠藤エミ(えんどう・えみ) 1988年(昭63)2月19日、滋賀県生まれ。ボート102期生として08年5月、びわこでデビュー。12年11月に鳴門で初優勝。17年大村クイーンズクライマックス、21年浜名湖レディースチャンピオンの女子プレミアムG1を優勝。昨年3月、大村クラシックで女子初のSG制覇を果たした。155センチ、46キロ。血液型A。