シリーズリーダーの佐藤翼(34=埼玉)が、この地元戦に懸ける思いをうかがわせ、執念で優勝戦1枠をつかんだ。大外枠で挑んだ12Rはスリットで後手に回ったが、周回ごとに追い上げて3着になった。4着の山田亮太とは同タイムで、写真判定に持ち込まれるほどの僅差。仮に4着なら、1枠は角谷健吾のものだった。

ピットに戻ると安堵(あんど)したかの表情を見せた。「今日はすごく感じが良かった。特に(2コースまくりで1着の)前半が。後半(12R)は少し調整をやり過ぎた。足は行き足を中心に全部がいい。優勝した正月を含め、ここ最近の戸田で一番いい」と言葉が弾んだ。戸田で5度目、通算17度目の優勝へ自信ものぞかせた。