前検日は9メートルの強風が吹き荒れ、日本一の静水面を誇る当地でも、さすがに水面は良くなかった。

その状況で、試運転中にアクシデントが発生。吉村誠(33=静岡)が風にあおられ転覆してしまった。幸いけがはなかったが、エンジンは走る前からピストン2個と電気一式を交換する事となった。「いきなり整備ですよ」と苦笑いしていたが、スタート特訓後は少し表情が和らいだ。「最初に乗った時より良くなっているかも。向かい風でも行き足は良さそうだった」。まさに「災い転じて福となす」。転覆整備で気配は悪くないなら、初日から好発進を決めたい。