132期の南彩寧(20=兵庫)と田上凜(21=大阪)が今節デビュー戦を迎える。

地元の南は、負けず嫌いの性格がボートレーサーへの道につながった。

「ボートレースは家族で観戦したこともあったんですけど、興味はなかったんです。でも、家族が弟にボートレーサーになるよう勧めていて、私には勧めなくて…。自分も受ける! と受験したのがきっかけです。同じ受験会場で私よりも細い女の子が実技で高い点数を取ったんです。これに発奮して、受かりたい気持ちが強くなり、4度目の挑戦で受かりました。学校では、他県の子とも励まし合って、絶対選手になろうという気持ちでなることができました」と、気持ちの強さをのぞかせた。

目指すレーサー像は「自分のレースを見て、あれが『南』と覚えてもらえるようなレーサーになりたいです。まだ未熟なんですけど、スピードを持って回っているところを見てもらいたい。迫力があるレースをしたいと思っています」と力強く宣言した。

一方の田上。レーサーを志すきっかけはCMだったという。

「ボートレースのCMを見ていて、自分が乗っている姿が想像できて、この仕事をしているかな…そう思っていたのが現実になりました。なりたいではなく、なっている状態ですね。影響されやすいのかも。1発で合格できました」と、ほほ笑んだ。

待ち望んだデビュー戦に向けては、「目標は上田紗奈選手。新人なので、外からしっかり回れる選手になりたいですね。たとえ順位が悪くても1つでも上げられる選手になりたいです。スピードはないので、気持ちで負けないよう、最後まで諦めずに走るところを見てください」。セールスポイントは“全力疾走”。初日は南が5Rの6枠、田上は6Rの6枠で臨む。