前出達吉(33=福井)が波乱のレースを制し、12年5月のデビュー以来、初優勝を飾った。インで人気を背負った里岡右貴がフライングに散る中、2コースから差して繰り上がり、悲願を果たした。2着は5コースからまくり差した大場敏、3着には吉川貴仁が入った。

「フライングがあったけど、素直にうれしいです」。最近はB1級にとどまっているが、今節は福井支部の先輩、高倉孝太にアドバイスを求め、チルトを跳ねるなどいろいろな調整を試して足を仕上げてきた。この日もピストンリング1本を換え、「ターン回りの押しが来た」と、納得の足で優勝戦に臨んだ。

レース後の水神祭では同期の北川太一らに水面に投げ込まれた。「今後も1戦1戦全力で走るだけです」。次節は25日からの三国一般戦。浮かれることなく、まずはA級復帰を目指して歩んでいく。