今村暢孝(58=福岡)が18年11月若松以来、約4年半ぶりの優勝を手にした。

12R優勝戦、4枠から2コースに動いて、1Mは差しハンドルを入れた。バックではイン木下翔太がややリードしていたが、1周2Mで内有利に先取り。小回りの利いたターンで勝負をつけた。

久しぶりに優勝の味をかみしめるように口を開いた。「いつも邪魔ばかりしているから、たまには勝ちたいと思っていた。うれしいです」と、顔いっぱいにしわを浮かべた。

ベテランらしい読みも当たった。「4日目まではバランス型だったが、出足型にシフトした。バックで伸びられたけど、何とか落として回って。出足型にしたのが幸いした」。まるでこの決着を予想していたかのように、調整を変えていた。

通算69度目、芦屋では8度目となる優勝は、豊富なレース経験を生かした結果でもあった。