ボート界の人気、実力NO・1を決めるSG第50回ボートレースオールスターが23日から、福岡・芦屋ボートで開幕する。半世紀を迎える節目の今大会に、何と12人ものレーサーが初選出された。注目選手の1人目は、初出場組で次代のボート界を背負うイケメンレーサー末永和也(24=佐賀)にスポットを当てる。

   ◇   ◇   ◇

末永は2月、九州地区選手権で初G1タイトルをゲット。3月の平和島クラシックで一足早くSG初出場を果たした。節間2勝し水神祭も挙げたが、「最初の2走(4、6着)に悔いが残ります」と、振り返った。エンジンには前検から手応えがあっただけに、予選落ちしたことで悔しさが残った。2度目のSGであるオールスターは、もちろん予選突破を目標に掲げる。「早めにエンジンを仕上げたい」と意気込む。

舞台の芦屋は九州地区の準地元、しかし「1年半以上、行ってないんですよ。A級に上がってから、スローに入るようになってからは走ってないです」と苦笑いを浮かべながら話した。それでも、デビュー5年目に入ったばかりのヤングレーサーは、スタートの踏み込み、鋭いハンドルワークを武器に記念戦線で互角に戦っている。オールスターが、末永の飛躍のレースになるような気がしてならない。【中川純】

◆末永和也(すえなが・かずや) 1999年(平11)2月16日、佐賀県生まれ。19年5月にボート124期として、からつでデビューし8戦目に初勝利。初優勝は22年10月の若松一般戦。22年多摩川ヤングダービーでG1初出場初優出(6着)。今年2月の若松九州地区選手権でG1初優勝。174センチ、52キロ。血液型A。

※明日は「注目選手・下」