今節の予選トップ通過だった江戸川のフレッシュルーキー、小原聡将(29=東京)が準優12Rを逃げ、優勝戦も絶好枠。初優勝をかけて、気合ぱんぱんでファイナルへと臨む。

準優を走る前から、ぎりぎりまで調整に奔走した。「スタート特訓まではチルト0度だったが、伸びられる感じがしたので直前でチルトは0・5度にした。そしたらスタート展示から2枠の前田聖文さんや、3枠の内山峻輔さんにも負けない感じでした」。安定板が付いていたこともあり、チルトを跳ねて思うような動きにはなった様子。

「(準優は)自信をもって行けました。安定板がなければもっと出ていくのかな…。いいのは出足系。行き足がいいからスリットまで伸び負けすることはない」と、駆る43号機は出足の良さが伸びをカバーする感じの好仕上がりだ。「スタートも、自分はダッシュよりスローの方が見えている。スタートは行けている」とスタート面でも不安がないのは心強い。

そしてメンタル面ではWBCでの大谷翔平選手の、あの有名なフレーズ『憧れるのをやめましょう~勝つことだけを考えて行きましょう』を引用しつつ、こう締めた。「大谷選手も言ってましたが、憧れていては勝てない。エンジンは、頑張っているんで。自分は今年、江戸川で初優勝したいって年頭から啖呵(たんか)を切っているんで。優勝戦は緊張するとは思いますが頑張ります」と、述べた。そして、極めつけは最後のひと言。「優勝しま~っす!」と高らかなV宣言。強敵ぞろいとなったファイナル、江戸川のフレッシュルーキーがインから逃げ、有言実行となるか…。