今回は地元でSG初出場を決めた渡辺優美(30=福岡)に注目する。

21年には女子プレミアムG1の2レースに優出と力を付けてきた。デビュー水面でもある芦屋では昨年、2度優勝するなど勢いに乗っての大舞台参戦だ。

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渡辺にとって初のSG、それもデビュー水面の芦屋開催と、本当にうれしい初出場になった。「最高の準備をして臨みたい」と渡辺も気持ちを高めている。

渡辺は21年に、夏のレディースチャンピオンと年末の女子頂上決戦クイーンズクライマックスのプレミアムG1に優出した。SGは今回が初出場になるが、数年前から女子トップクラスの実力者であることは広く知られている。

また7月からの23年後期勝率は自身最高の7・26をマークするなど、レーサーとしてまさに伸び盛りの時期を迎えている。

芦屋でも強い。昨年、3月の男女混合一般戦、12月のG3オールレディースと2度優勝した。慣れ親しんだ水面での戦いは、男子強豪相手にも有利に働くはず。第1の目標は「水神祭(SG初勝利)」、その先の予選突破も夢ではないだろう。【中川純】

◆渡辺優美(わたなべ・ゆみ) 1992年(平4)9月19日、福岡県生まれ。09年11月、ボート105期生として芦屋でデビュー。初勝利は11年7月の桐生。16年1月、大村タイトル戦で初優勝。21年に浜名湖レディースチャンピオン、福岡クイーンズクライマックスの女子プレミアムG1に優出。161センチ、49キロ。血液型B。

※明日は「ドリーム戦展望」