ボートレースまるがめの「春のセンバツ ボートレース選手権大会」は4日、予選2日目を終了。4日間で行われる予選は折り返し地点を迎え、白熱の後半戦に突入していく。

 2日目12Rメイン「2ndドリーム」は人気に推された1号艇・秋山直之(41=群馬)がイン逃げ快勝。ここまで3走して2、2、1着とオール2連対をキープ。無傷の3連勝で快調に飛ばす平尾崇典(48=岡山)を持ち前の切れ味鋭いターンを武器に追撃する。

 本紙が近況込みで注目するのは黒井達矢(32=埼玉)だ。2日目は1回走りで8R(進入固定戦)に4号艇で登場。ブイ際を的確に差して3着確保。初日メイン「1stドリーム」6着(6号艇)を引きずることなく、ハツラツとした動きを見せる。

 調整の幅の狭い相棒21号機に苦心しているものの、きっちり合わせれば足はまずまずの様子。「合っていれば戦えるけど、調整を外すと何もない足になる。伸びで自分よりいい人はいるけど、伸びを求め過ぎて全部を壊しても仕方ないので。初日、2日目に限れば対応できてますね」と胸を張る。

 黒井は昨年11月の戸田一般戦でレース中に転覆。その際に左足開放骨折の大ケガを負って長期欠場を強いられた。それでも今年3月のびわこ一般戦で約4か月ぶりに実戦復帰すると、いきなり予選突破。続く桐生一般戦でも連続して予選突破を果たしていた。さらに復帰3節目(前節)となった三国一般戦で復帰後初Vと長期欠場を全く感じさせない活躍ぶりだ。

「復帰してもう4節目だし、前節では優勝できているのだからリハビリとかそういうのはないです。そんな気持ちでレースしてはファンの方に失礼になる。気持ちを入れてしっかりレースします」と気合十分。

 まるがめは14年3月のGⅢ「新鋭リーグ戦」でデビュー4度目のVを飾り、まるがめ通算勝率は6点台半ばと好相性水面。勢いに乗って予選上位突破を目指す。