ボートレース宮島のGⅠ「宮島ダイヤモンドカップ」は10日、最終日12Rで優勝戦が行われ、桐生順平(34=埼玉)がイン逃げ圧勝。2月の多摩川GⅠ「関東地区選手権」に続いて今年2度目のGⅠ制覇とし、GⅠ通算12Vを成し遂げた。

 今シリーズはいい流れをキープできた。予選は2位通過も予選トップだった寺田祥(42=山口)が準優勝戦で3着に敗れ優勝戦1号艇が転がり込んできた。「巡ってきたチャンスなので、モノにできるようにしたい」と強運を味方につけた。

 優勝戦は3対3の枠なり隊形。6艇のスタートはほぼ横一線となれば1Mは悠々と逃げるのみ。落ち着いたレース運びで早々と独走態勢を築いた。

「仕上がりは良かったですよ。エンジンはチルト0で試したけど、これもありかなと思った」と2連率24%の低調機を完璧に仕上げて臨んだ優勝戦。「スタートだけ気をつけました。起こしでやられたと思ったが、フルダッシュで行った分、伸びられることもなかったですね」と快勝劇を振り返った。

 今年はここまで5Vと絶好調。昨年はグランプリ出場を逃し悔しい一年となっただけに「今年はグランプリに出るんじゃなくて優勝を狙っていきます」とキッパリ。そして「一走一走ファンに魅力あるレースができればと思っている」と充実した表情で語った。