ボートレース住之江の「2021ラピートカップ」は5月1日、熱戦の火ぶたを切る。本番に先立ち4月30日はエンジン抽選とスタート特訓などが行われた。

 今シリーズはダブルドリーム制が組まれており、その第1弾の初日12R「ラピート特選」の1号艇には〝王者〟松井繁(51=大阪)が君臨。前検のスタート特訓では「新ペラなので参考外」としながらも「最近は結構、ペラを出せているので、変な感じの足にはならないと思う」と自信を見せる。

 一方、予選組では湯川浩司(41=大阪)、新出浩司(38=大阪)、小野達哉(35=大阪)の3人が軽快な動きを見せていた。特に湯川は〝快速王子〟らしく「伸びがいいし、楽しみなエンジン」とかなりの手応えをつかんだ。

 強敵が揃うメンバーの中でも今シリーズで注目したいのが絶好調エンジン・55号を引き当てた藤山雅弘(31=大阪)だ。

 前節の枝尾賢(39=福岡)が7戦4勝オール2連対で優勝し、初下ろしから3節中2Ⅴとエース機候補に挙がるほどの〝高出力〟エンジンだ。特訓前は目を輝かせながら「久々にいいエンジンを引けてうれしい」と期待を膨らませた。

 特訓後も「悪くはないですね。そのまま乗ってみて(藤山)翔大(30=大阪)に少し行き足で出られたけど、前検としてはこんなものかな。間違いなくいいエンジンだと思うし、いつものペラ調整をして、しっかり合わせます」と手応えは上々だ。

 前節のびわこでは優出(3着)して「調子はいいですね」と好リズムで地元に乗り込んできたとあらば、強豪揃いの先輩相手でも臆することなく、初日からエンジン全開で駆け抜ける。