ボートレースびわこの「大阪スポーツ杯争奪 第27回におの湖賞」は10日、予選2日目が行われた。ここまでは和田兼輔、小坂尚哉の兵庫支部コンビがともに4戦3勝と好調。エンジン出しも揃って順調だ。

 ただ、この兵庫コンビを一気に蹴散らす秘策を持っているのが下出卓矢(35=福井)だ。

 2日目は2R1号艇の1回走り。コンマ09のスタートから危なげなく「2日目は1号艇だけだったので最近使っているバランス重視のペラの形に叩いて体感は良かったです」。これで3走5、2、1着と上昇気流に乗っている。

 菅章哉、藤山翔大、高田ひかるなど強伸び仕様で豪快なレースを見せる選手が話題になっている。下出も伸びへのこだわりを持つ選手。

 現状は「初日のドリーム戦の内容(2着)を考えても、あまり出足を犠牲にしたくないと思っている。準優勝戦にいい枠で乗るために今の近辺で調整して、回転を上げていきます」とバランス重視の調整を選択する方針だ。

 その一方で「びわこのピット位置ならそれほどピット離れを気にしなくていいので、枠次第では伸びに寄せる調整も考えますけどね」とニヤリ。伝家の宝刀を抜くタイミングも計っている。パンチ力ある仕上げには定評があるだけに目が離せない存在だ。