ボートレース津のGⅠ「開設70周年記念 ツッキー王座決定戦」は13日に準優勝戦を終え、最終日(14日)12Rで行われる優勝戦のメンバーが以下の通り決定した。

 1号艇・関  浩哉(27=群馬)
 2号艇・新田 雄史(37=三重)
 3号艇・磯部  誠(31=愛知)
 4号艇・魚谷 智之(46=兵庫)
 5号艇・板橋 侑我(25=静岡)
 6号艇・浜野谷憲吾(48=東京)

 優勝戦には機力自慢の面々が揃い、大激戦にも映る。予選トップ通過を決めてV戦絶好枠を自力でつかみ取った関が優位だが、地元周年記念初Vに向け意欲満々の新田がエース機パワーを武器に2コースから強気に攻めれば波乱もありそうだ。注目したいのは今年の東海地区選覇者の磯部だ。

 準優勝戦10Rをインからコンマ05の快ショットを決めて圧勝。優出一番乗りを決めた。2節前に新田が優勝した45号機を駆り足は強力だ。

「回ってない分、スタートのしにくさは出てたけど、足はいい。新田さんの時よりは出せていると思う」

 新田が横を通り過ぎた時、本人に聞こえるように大きな声で胸を張った。「ただ(今節の)新田さんは出てるんでね。優勝戦で勝つには何かスパイスが必要ですね。やっぱり枠番(が有利)でしょうしね」と付け加えるのも忘れなかった。

 これまでGⅠ2Vもそのタイトルはヤングダービーと地区選とあって「自分ではGⅠを取ったとは思ってないし、やっぱり周年を勝ってこそ」との思いも強い。

 節一の新田が「2着を獲りに行っても仕方ない」と一か八かの仕掛けになれば、何かありそう。エンジンを含め、新田との不思議な〝ご縁〟を生かして波乱演出を狙う。