ボートレース江戸川の「江戸川ヴィーナスシリーズ・Yes!高須クリニック杯」は16日、12Rで優勝戦が行われ、5号艇の前田紗希(29=埼玉)が鮮やかなまくり差しで、2014年11月のデビューから約7年半、うれしい初Vを飾った。

 優勝戦の人気は好枠・谷川里江(54=愛知)だったが、4カドから清水沙樹(35=東京)が伸びて内を締めまくりにいく。連動した前田がまくり差しを決めてバック先頭に立つ。2Mも先に回り、そのままVゴールを駆け抜けた。

「あれッ? 優勝?と思った。でもみんなに『おめでとう』と言われ実感した」と笑顔がはじける。ただ「両サイドに行かれる感じだった」と仕上がりに自信はなかった。「4(清水)が出ていってくれて(大橋)由珠(27=東京)が押してくれた感じ。由珠には感謝している」と好展開を味方にVをつかんだ。

 この喜びを真っ先に伝えたいのは「お父さんでしょう」と父・前田光昭(53=62期)に報告するつもりだ。今後は「コンスタントに舟券に絡み、ちゃんと準優に乗れる選手になりたい。悪いエンジンでも出せるようになりたい」と飛躍を誓った。

 また副賞である高須クリニックの「ビューティーケア利用券(30万円分)」ついては、目元を指さし「ここにヒアルロン酸を入れたい」と笑って話した。