ボートレース尼崎の「ダイスポカップ争奪~インプールをぶち破れ!まくってちょ~うだい!!~」が2日に開幕する。
 
 うだるような暑さの前検のピット。ひと際鮮やかなブルーのTシャツを着ていたのは益田啓司(43=福岡)だ。Tシャツの表には〝益田ポンコツ会〟とあり、裏を見ると〝1500WIN〟の文字が!

「3月に1500勝したんで、後輩の渡辺浩司が記念に作ってくれたんですよ。決まり手をひとつずつ数えてくれたらしいんですが、まくり差しが4割あるそうです」

 年齢とともに外コースから勝てなくなり、1着はインが圧倒的に多くなるのが相場だが、益田に限っては、ベテランの域に入っても外コースからの成績が落ちないのだ。今年のデータを見ても、4コース=1着4本、2着8本、3着1本。5コース=1着7本、2着2本、3着5本。6コース=1着1本、2着1本、3着2本と、伸び盛りの新人のような若々しいレースを続ける。

「昔から伸び仕様は好きなんですが、最近のエンジンは伸びがつかないことが多くて…。完全な伸び型になるのは、年に2回ぐらいですかね。だから、仕上げはエンジンの特徴を生かす方向でやっています」

 それでも外から勝てるのは「いつでも攻める気持ちでレースしている」から。今節引いたのは素性抜群クラスの41号機。前検は「3節前(吉川元浩)の優勝機という感じはなく普通ぐらい」らしいが、上昇余地は大いにある。SGレーサーの石野貴之と守田俊介が内に陣取る12Rダイスポ選抜戦は、5コース強襲で波乱誘発に期待したい。