ボートレース下関のGⅡ「第4回全国ボートレース甲子園」は6日、予選2日目を迎える。初日6Rを逃げ切った渡辺浩司(38=福岡)だが、オリジナルTシャツを制作するのが好きなのは、遊び心がある証だろう。6日まで尼崎を走っている師匠・益田啓司には、真っ青な〝1500勝達成記念Tシャツ〟を作って進呈していたが、自身もここ甲子園に鮮やかな緑色をした〝水郷ひた〟Tシャツを作って登場した。

「日田といえば源五郎丸(元プロ野球選手)の日田林工が有名だね?」と聞くと「ボクも日田林工なんですよ。野球部じゃなく弓道部でしたけどね(笑い)」と弓を引く構え。ノリがいいのは初戦の1号艇(イン戦)で勝ち切った安堵感もあってのことだろう。

「回転が全然合っていなくて、体感がすごく悪かった。(1Mの)出口なんかひどかったし…。前検の足併せで行かれた菊地(孝平=4号艇)さんは特訓から見えてきたし、レースでもずっと見えていた。スタート(コンマ08)を決めて逃げられて良かったです」

 勝利の裏には体感の頼りなさと菊地からのプレシャーがあったというわけ。ただ、直線に関しては「行き足でやられる感じはなかった」と悪くなさそう。

「益田さんの決まり手を数えたら、まくりが2番目に多かった。すごいですよね。でも、自分はそんなタイプじゃないし、さばくレースで(笑い)」

 回転調整で体感や乗り心地がくれば「好きな水面」という下関で、縦横無尽に暴れるはずだ。