ボートレース下関のGⅡ「第4回全国ボートレース甲子園」は7日、予選3日目を迎える。

 昨年のSG「グランドチャンピオン」覇者・前本泰和が2日目を終わって2、1、2着とオール2連対をキープするが、新潟県代表の伏兵・金子和之(35=埼玉)も2、2着と前本をぴったりマークする。金子のエンジン・2連率29%の70号機は機素性も心もとなく〝C〟評価は妥当なところ。果たしてこのエンジンで、仕上げの早いA1のトップレーサーを相手に戦えるのか? と思われたが、初日、2日目と記念、SGレーサー相手にパワフルな差しワザ連発だ。

「前検は特訓で下がっていたので、まずは直線をつけないと、と思ってペラを叩き変えました。そのおまけで出足も良くなっているのかな?」

 首をかしげるのには訳があり「試運転で出足が弱いんです。初日も2日目も〝これじゃヤバい〟ぐらいの感じでレースに行きました」と、足には自信がなかったという。

「でも、リプレイを見ると出足が良さそうなんですよね。もしかしたらレース足がいいのかも」

 いいのか悪いのか、半信半疑の現状だが、絶好の滑り出しとなった。2022年後期は勝率も6点台に乗せ、次はA1といきたいところ。

「それが…。今期(5月~)は成績を落としているんですよ(7月5日現在5・19)。今節は(GⅡで)1点増しなので勝率を上げられたらいいんですけど。それに、仕上げ面でも経験を積むつもりで来ています。今のところ思い通りの調整ができているとは言えませんが(笑い)。ただ、レースには集中して行きます!」

 実戦向きの足を武器に準優へ一歩前進だ!