ボートレース津の「ヴィーナスシリーズ第7戦 BOATBoyCUP」は7日、予選2日目を開催した。

 樋口由加里(34=岡山)が7Rのイン戦を制して今節初白星をゲット。しかし、相棒57号機は2節前のGⅢイースタンヤングで地元の高田ひかるが予選落ちを喫した低調機。「足はやっぱり良くないですね。特にスタートしてからの伸びが全然ない」と渋い表情。もちろん、ここであきらめるわけにはいかない。「これから本体整備をするので良くしたい」と底上げに向けて大手術も視野に入れている。

 この粘り強さの源は昨年9月に出産した長男だ。「今までは自分のレースに集中していれば良かった。でも子供が生まれてからは大変です。先輩ママさんレーサー全員を尊敬します」と家庭とレースを両立することの苦労を実感している。ただ、その苦労以上の贈り物がある。「子供からパワーをもらっています。子供のために頑張ろうと思わされます」と長男が〝元気の素〟になっているのだ。

 今節は師匠である田口節子の存在も大きい。「一緒の時はペラ調整から何からずっと面倒を見てもらっている。お世話になりっ放しです。2人揃って優出できたらいいし、結果を出して恩返ししたい」とモチベーションも上がっている。

 長男と師匠への思いを胸に3日目(8日)から予選後半戦に臨む。