ボートレース下関のGⅡ「第4回全国ボートレース甲子園」は大会4日目の8日、予選最終日を迎えるが、現在ボーダー上の得点率6・00から一発回答を狙うのが栃木県代表の金子拓矢(38=群馬)だ。

 2日目まで4、3、2着にまとめ、3日目は7R6号艇の1回乗り。大敗すると準優が見えてこないシビアな局面だったが、小林泰(5号艇)の欠場で5コースからのレース。何となくいい流れが来たようだ。レースでも渡辺浩司に競り勝って3着をキープ。これで思い切り4日目の勝負駆けに臨める。

「競ってみて悪くなかった。ただ、足は出足寄りになっていますね。初日あった進む感じがなくなっている。出足寄りの分、ターンはしやすいんですが…。4日目は伸びも意識してバランスが取れるようペラを調整してみます」

 準優へのラストアタックは3号艇で迎えるだけに、自らレースをつくれる足を求めるようだ。さらにレース後は斉藤仁を捕まえ、身ぶり手ぶりを交えて熱心にターンについてディスカッション。「勉強することはいっぱいあるんで」と一流が集まる機会に、吸収できるものは吸収しようという姿勢が頼もしい。

「栃木には秋元哲をはじめパンチのある選手が結構いるんで、うかうかできません」

 代表の自覚を持って迎える勝負駆けは4号艇から外に丸野一樹、野中一平、中田竜太と仕掛け強烈な面々が並ぶが、金子とて平均スタートタイミングはコンマ14。北関東が誇る無類のスタート巧者だ。先陣を切って攻めていく赤いカポックに期待したい。