ボートレース下関のGⅡ「第4回全国ボートレース甲子園」は最終日の10日、準優を勝ち上がった6人により12Rで優勝戦が行われる。

 予選トップ通過の深谷知博(34=静岡)が準優11Rを逃げ切ってポールポジションを獲得したが、6号艇の白井英治(45=山口)が動くと乱戦に。そこで狙ってみたいのが、下関と相性抜群の馬場貴也(38=滋賀)だ。

 5日目9Rは準優の中でも一番の激戦区となった。まずは6号艇の地元・白井。進入で黙っているはずがない。4号艇の菊地孝平は硬軟どちらでも戦える自在派。白井に合わせて動いてくるケースもあれば、スロー水域が深くなると見ればダッシュに転じて鋭発強襲もある。進入もスタートも1Mの立ち回りも、ミスが許されない背水の陣となった馬場だが、インからコンマ12と絶妙のスタートを踏み込み、1Mで決着をつけた。

「スタートはしっかり仕掛けていかないと、と思っていた。菊地さんを見ながら行きました」

 究極スターターの菊地を目標にしたナイスショット。気になる仕上がりの方は「朝からペラを叩いて試運転をして、足は悪くなかったけど、乗り心地が心もとなかったので結局戻しました。それでも展示タイムに色がついていたし、グリップして押す感じもありました」と、今節の課題〝体感〟はさて置き、機力そのものは優勝戦でも見劣りしないレベルはある。ここまできたら、レースに持てる技量の全てをぶつけるだけだ。

「下関は地元みたいな感じですから。うねりがないので(地元の)びわこより好き(笑い)」

 3月のGⅠ67周年記念Vをはじめ、直近10節で8優出3Vという得意水面。2コースなら差し、3コースならまくり差しになりそうだが、心配ご無用。実は馬場選手、〝差し〟てもすごいんです!