真夏の到来を告げるSG「第27回オーシャンカップ」(優勝賞金3300万円)が19日、ボートレース尼崎で開幕。この1年のGⅠ、GⅡで活躍した52人が、24日の優勝戦を目指して熱い戦いを繰り広げる。
  
 山田祐也(32=徳島)にとっての尼崎は、2021年の一般戦優勝の歓喜より1月のGI69周年記念での予選落ちの方が強く印象に残っているようだ。「あの時は前検から雰囲気が良く、実際足も良かった」ものの、勝負駆けに失敗。レース直後は表情を硬くして「このエンジンを乗りこなせるように、ターンスピードを磨いて戻ってきます」と悔しさをあらわにした。

 その思いは直後の地元・鳴門での四国地区選で結果につながった。GI初Vを達成。そして、今回は冒頭にあげた尼崎でのリベンジの舞台となる。「スピードはゆっくりでも、少しずつ前進していると思います」と手ごたえを口にする。

 前検を終えた段階で51号機は「握り込みから行き足にかけて重いし、班でも出ていく感じはなかった。横並びで普通」と目立つところはない。

 ただ、ここからが成長した証しを見せるところだろう。「夏場の調整は正直苦手。ただ、あとはペラの微調整がうまくいけば…というところまでは自覚している。数字があるし、合わせれば良くなる可能性があると思う。乗り心地で少し気になるところはあるが、まずは足を求めて調整していく」と口元を引き締めた。

「今節の目標? 優勝のイメージはあります。でも、まずは優出」。悔しさをバネにして培った調整力とターンスピードで〝有言実行〟と行きたい。