ボートレース大村の「ヴィーナスシリーズ第8戦」が18日、開幕した。

 初日メイン12R「発祥地ドリーム」は思わぬ波乱に。1号艇に選出されていた長嶋万記(41=静岡)が前半6R終了後に家事都合のため途中帰郷。その結果、5艇立てでのレースとなり、思わぬイン戦が転がり込んできた山川美由紀(55=香川)が先マイ押し切っての白星とした。ただ、前半4Rでは見せ場なく6着に敗れるなど、気配的には劣勢ムード。早急な立て直しが必要か。

 むしろ、初日に輝いたのは予選スタート組の中田夕貴(29=埼玉)だ。現在、争っている2023年前期勝率4・95での今節参戦。前検日は「伸びは劣勢」とこぼしていたものの、初日は6Rで4コースから鋭い差しでバック伸ばして白星を奪うと、後半10Rは6コースから豪快に握って2着。2走2連対と幸先いい滑り出しを見せた。
 
 肝心の舟足も「ペラを叩いて試運転では伸びが気にならなくなったし、レースでの出足、回っての押しが良かった。少し乗りづらさはあるけど、全体に底上げできている」と笑顔がはじける。

 また、この舟足なら近況のリズムも払拭できそうだが、そこは「乗りやすくなれば…ですね。しっかり合わせて行きたい」と慎重な構え。ただ、次節にはまるがめプレミアムGⅠレディースチャンピオンも控えるだけに、「いい流れで行きたい」と静かに闘志を燃やす。2日目以降も激走必至だろう。