ボートレース尼崎のSG「第27回オーシャンカップ」が19日に開幕。上野真之介(34=佐賀)が初日2Rで、4コースカドから目の覚めるようなまくりを決め、1着発進を決めた。

 初日19日は「一番下の息子の4歳の誕生日」(上野)。ピットに帰投すると「息子が勝たせてくれました」と目を細めた。「もう(家に)帰りたいくらい」というほどの〝マイホームパパ〟。その反面「最近は自分で欲しいものがなくなってきて…。買うのも息子とお揃いの服だったり、そんなのばっかり」と照れ笑いしながら明かす。

 16日に終了した「まるがめルーキーシリーズ」では愛弟子・末永和也と横田貴満が揃って優出を果たした。「ずっと放送を見てました。自分のことよりもうれしい。自分にはデキすぎた弟子」と手放しで喜ぶ。

 さらに「いい時にタイトルを取れなかった人間なんで…。それを逃したのでもうダメかなと思うこともある。でも、タイトルを取ることが横断幕を掲げてくれる人やファンの皆さんの応援への恩返しになるのかなと思う」という。家族、弟子、そして応援してくれるファンがレーサーとしての上野を支えている。

 舟足は「伸びだけという調整ではないし、出足を踏まえた伸びというところで満足している。序盤から好成績を並べられる時は自分の中でもいい時」と手応え十分。悲願のビッグタイトルへ向け突っ走る。